風化風葬

つたえきれない

げんけい

1日の終わりに、こんなふうに何かを綴って。

いつか消えてしまう私だから。

どうにもこうにもなんとなく何かが上手くいっていないような、なにかが起きて今すぐにでも平穏な日常が破壊されもう二度と戻ってこないような、予感というよりはもう予知に近いくらいの絶望的かつ漠然とした深い悲しみに襲われて、もう何遍こんな夜を重ね続けてきたのだろう。決して繰り返してはいなくてそれは確実に重なり続けていて、消えない大きな悲哀が私の中に降り積もり溶けないままでいる。消えなくて溶けなくてこの悲しみは、いったいどこに行くんだろう。それは私の向かう先、私の足が向いた先に。体重は減るのに気持ちはどんどん重くて、なんだかつくづく私は不格好だなと思い知らされる。

 

でもこれは、夜の話。

 

朝は来てくれる。

 

迎えに行こう、新人生

 

 

そうやって自分に小さくても輝く希望を少しずつ処方しながら前に進まないと、つまづいてしまうので。

 

これは私への情状酌量です